パリ発東京行き
2009年最初の話題は、年明けにふさわしく華やかに。
去年の暮れに買った新車。
ヨーロッパの豪華列車、
オリエント急行が
来日した時の模型でございます。
1988年、オリエント急行がやってきて、日本で走るという、「ほんまかいな!?」と思うイベントがあった。
車体の大きさや線路の幅が違うヨーロッパの列車が走るとは、信じ難かったのですよ。
でも本当に走ったのですよ。
これは東海道線の岸辺駅の近くで撮った写真。
まさかこんなとこでオリエント急行を拝むことができるなんて夢にも思いませんでした。
続いて大阪駅で撮った写真と模型を見比べながら。
これは食堂車、「プレジデンシャル」。
しかもこの列車、どうやって日本まで辿り着いたかと言うと、パリからフランス、ベルギー、西ドイツ、東ドイツ、ポーランド、ソ連のシベリア鉄道経由で中国へ入り、香港まで乗客を乗せて走ってきて、山口県まで船で運び、日本で走れるように改造して、広島から東京駅まで、ふたたび乗客を乗せて運転されたのでした。
サロンカー(座席車)、「コートダジュール」。
食堂車として使用。
香港-広島間は乗客は乗せてないし、船での輸送と車両の改造に10日ほどかかってるけど、列車はパリ→東京の運転で、これは世界最長距離の列車運転なんだそうな。
「コートダジュール」の窓。
バー車、「トラン・ブルー」。
日本にはない車両です。ピアノが積まれていて、専属のピアニストもいてたそうです。
で、これが寝台車。
客車列車なので、いろんな機関車をつないでみます。
まずは実際にオリエントエクスプレスを牽引したEF58形の61号。
戦後の特急「つばめ」やブルートレインも牽いた機関車の、お召し列車用のもの。
2枚目の写真と同じ機関車があればいいのだけど、色が嫌いなので持ってません。
かわりに当時はなかったJR西日本を代表する豪華列車、「トワイライトエクスプレス」用のEF81形機関車。
模型なんだから、ありえない組み合わせで楽しまなきゃ。
そのありえない組み合わせで、戦前の特急「燕」や「富士」を牽いたC53形蒸気機関車。
戦前、日本からヨーロッパへ行くには、東京駅から「富士」に乗って下関へ行き、連絡船で釜山へ渡って、そこから新京(長春)、満州里を経て、シベリア鉄道を利用するのが
最速ルートだったのでした。
そのヨーロッパ連絡の列車に使われた機関車だから、オリエント急行と無縁ではないです。
オリエントエクスプレス'88は2ヶ月半ほど、日本国内を走り回りました。
平成の直前のバブリーな時代でした。
まあ当時の私はバブルと無縁だったので高価過ぎて乗ることはできませんでしたけど。
そのかわり模型で楽しんでます。
by きりん
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