嵐山行き列車は、神戸高速鉄道の高速神戸駅発と、宝塚駅発の2本がありまして、どっちに乗ろうかと考え、
かつて宝塚歌劇の公演を観る人のために京都から宝塚まで運転されていた、「
歌劇号」に想いを馳せ、宝塚発の列車にのることにしました。
すみませんウソです。
高速神戸へ行くより、宝塚へ行く方が近いし安上がりだからでしたー。
宝塚駅発の臨時列車は宝塚線を通らず、今津北線を通って西宮北口から神戸線経由で十三へ行きます。
これは「
歌劇号」と同じルート。
実は宝塚線経由より西宮北口経由の方が速く着くのです。
でも、途中で乗客を乗せていくことを考えると、宝塚線経由でもええんやないかと思いますが。
とりあえず先頭車に乗車。
運転席の後ろはご同輩が大勢へばりついております。
宝塚駅を発車したところ。
写真の右の方向に走ってます。
途中、今津北線の各駅に停まって乗客をひろいますが、
途中は飛ばして西宮北口駅は通過。
これは今津北線と神戸線を連絡する渡り線にプラットホームがないからです。
平日朝の宝塚発梅田行きの準急や、阪神競馬場でレースがあるときに走る仁川発梅田行きの臨時急行も同様。
西宮北口駅は特急は停まるけれど準急は停まらない駅だったのです。
【資料映像】
上から見た渡り線。
途中塚口駅に停車したけど、すっ飛ばして十三駅に到着。
神戸線ホームに一旦停車して、いよいよ引込線へ。
せっかく図をつくったので、もういっぺん載せたろ。
引込線から見た景色。
ここに普通に切符を買って乗れる電車が入るのは、1970年のエキスポ準急以来。
個人的には、小学校の時に遠足で千里山から王子公園へ行く時の貸切電車以来です。
その時もこの壁を見ていたような、見てなかったような…。
ここから進行方向が変わります。
しんじさんから質問がありましたが、運転手さんが前から後ろへ移動する、ということはなく、
十三駅で反対側に別の運転手さんが乗り込んでいたようです。
いよいよ京都線へ向けて発車。
写真の左の方向に走ってます。
宝塚線を跨いで、
いよいよ京都線に進入。
このあと京都線ホームで乗客を乗せ、桂駅までノンストップでぶっ飛ばします。
かつての、十三から京都大宮までノンストップで走っていた特急電車を彷彿させる走りっぷり。
途中はまたまたすっ飛ばして桂駅の手前。
京都線を離れて嵐山線のホームへと進みます。
桂駅では、嵐山からやってきた河原町行きの臨時列車と接続。
これに乗り換えれば宝塚から河原町までするっと行ける段取りになってます。
嵐山線に入って上桂駅。
先行の高速神戸発の電車が、桂行きのとして運転されているのとすれ違い。
本来神戸線で使われてる電車なので、行先方向幕に京都線の駅は仕込まれてません。
嵐山直通に使われる電車のみ、「嵐山」の表示ができるようになってますが、「桂」の表示はないようで、
正面の窓のところに「桂」と書いたものが置かれてます。
宝塚から1時間18分で嵐山に到着。
まずまずの乗り応えでした。
宝塚には温泉や遊園地、そして歌劇と、一大観光スポットとして阪急電車の運賃収入を支えていた、花のまちでした。
時代が変わって遊園地は姿を消し、温泉も規模が小さくなってしまい、
おまけに電車もJRにスピードで負けてるようなありさま。
嵐山は大阪、神戸からのアクセスは阪急が抜群によろしいので、もっといろんな仕掛けがあってもいいんじゃないでしょうか。
たとえば今2編成残っている、阪急
6300系、「
ろみおくん」。
来年の春には京都線の特急から引退するようですが、その後は8両編成を6両編成に減らして、梅田-嵐山直通の列車に充てる、なんてのはどうですか?。
さてせっかく嵐山へ来たのだから、ゆっくり紅葉狩りでもするのがいいのですが、
どうにも歩くのが億劫な今日この頃。
駅前の紅葉を見てそそくさと帰りましたとさ。
by きりん
※
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