阪急6300系の苦難 その1

きりん

2007年07月06日 19:02

 総アクセス数6,300件を記念して、勝手にお送りします。

 阪急6300系。現役の鉄道車両の中でいちばんのお気に入りです。
 阪急京都線の特急用車両として、32年間第一線で走り続けています。



 1975年、それまで特急用車両として使われていた2800系に代わって、6300系はデビューしました。


 2800系は当時の京阪特急に対抗するため、2300系をベースに2扉クロスシートの特急用を作り上げたものでした。

 急遽作った割りにデザインが良く、評判も上々でしたが、1970年に国鉄が京都-神戸間に新快速を走らせ、京阪も新型特急電車を登場させる状況で、阪急も新型車両を投入することになり、6300系が誕生しました。



 メカは5300系をベースにし、2800系よりもさらに豪華な内装を施しました。
 2枚の扉は車端に移し、間を全てクロスシートにしました。



 6300系のサイドビュー。マルーンの車体にずらっと並ぶ窓。

 
う~~ん、


 
美しい



 完成当時のパンフレットの写真から。
 基本デザインは一般車両と変わらない、
 木目の壁にオリーブグリーンの座席。
 でもクロスシートにすると雰囲気が変わりますね。

 さらに新製当初は吊り革も吊り広告もなく、実にすっきりゆったりしていました。 


 これが現在の車内。
 吊り革は致し方ないとしても、
 少しでも小金を稼ごうと吊り広告がついてしまったのは実に残念。

 他にはシートカバーが白からグレーになったぐらいで、
 大きな変化はないですなあ。




 6300系の座席。

 こんなのに座って通勤できるとは、なんとも羨ましい。





 デビュー翌年には鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しています。



 1987年には京都寄りの先頭車に車内電話が設置されました。
 これは特別料金を取らない列車では初めてのことでした。

 当時は十三-大宮間の約30分間がノンストップだったので、そこそこ需要はあったようです。

 しかし停車駅が増え、携帯電話が普及した今では使う人がいるのでしょうか。

 それに阪急は車内の携帯電話の通話は禁止。
 電話のある先頭車は携帯電源OFF車両。
 でも公衆電話はOKなの?。
 と、ツッコミを入れたくなります。



 by きりん


 つづきます


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