阪急6300系の苦難 その1
総アクセス数6,300件を記念して、勝手にお送りします。
阪急6300系。現役の鉄道車両の中でいちばんのお気に入りです。
阪急京都線の特急用車両として、32年間第一線で走り続けています。
1975年、それまで特急用車両として使われていた
2800系に代わって、6300系はデビューしました。
2800系は
当時の京阪特急に対抗するため、
2300系をベースに2扉クロスシートの特急用を作り上げたものでした。
急遽作った割りにデザインが良く、
評判も上々でしたが、1970年に国鉄が京都-神戸間に
新快速を走らせ、京阪も
新型特急電車を登場させる状況で、阪急も新型車両を投入することになり、6300系が誕生しました。
メカは
5300系をベースにし、2800系よりもさらに豪華な内装を施しました。
2枚の扉は車端に移し、間を全てクロスシートにしました。
6300系のサイドビュー。マルーンの車体にずらっと並ぶ窓。
う~~ん、
美しい
完成当時のパンフレットの写真から。
基本デザインは一般車両と変わらない、
木目の壁にオリーブグリーンの座席。
でもクロスシートにすると雰囲気が変わりますね。
さらに新製当初は吊り革も吊り広告もなく、実にすっきりゆったりしていました。
これが現在の車内。
吊り革は致し方ないとしても、
少しでも小金を稼ごうと吊り広告がついてしまったのは実に残念。
他にはシートカバーが白からグレーになったぐらいで、
大きな変化はないですなあ。
6300系の座席。
こんなのに座って通勤できるとは、なんとも羨ましい。
デビュー翌年には
鉄道友の会の
ブルーリボン賞を受賞しています。
1987年には京都寄りの先頭車に車内電話が設置されました。
これは特別料金を取らない列車では初めてのことでした。
当時は十三-大宮間の約30分間がノンストップだったので、そこそこ需要はあったようです。
しかし停車駅が増え、携帯電話が普及した今では使う人がいるのでしょうか。
それに阪急は車内の携帯電話の通話は禁止。
電話のある先頭車は携帯電源OFF車両。
でも公衆電話はOKなの?。
と、ツッコミを入れたくなります。
by きりん
つづきます
※
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