阪急6300系の苦難 その2

きりん

2007年07月11日 20:32

 前回からのつづきです。

 阪急6300系は阪急電鉄の看板列車として、順調に走っておりました。












 看板















 看板










 カンバン! 



 対抗する国鉄は、1979年、老朽化した新快速車両を新型の117系電車に交換。 阪急、京阪の特急列車と互角に勝負できるよう、2扉クロスシートを奢りました。

 この電車は全国一律に車両を造っていた国鉄としては異例の、京阪神専用の車両として企画されました(後に名古屋地区でも対名鉄用に配備された)。
 それだけ国鉄、というより当時国鉄の関西地区を管理していた大阪鉄道管理局が、京阪神の競合区間を重視していたということです。

 新快速だからもちろん特別料金は取りませんが、この車両に少し手を加えた車両で、東京方面では特急料金をボッってました。さすが東京や。



 そして1987年、国鉄の分割民営化が行われ、私鉄との旅客争奪戦はさらに熾烈になります。



 1989年、JR西日本は新型快速車両として、221系電車を開発。
 新快速と関西線の大和路快速に投入しました。
 今まで阪急・近鉄と同じだった最高時速110キロを120キロに上げ、時間短縮してきたので、私鉄からJRに乗り換える乗客が増えてきました。

 ちなみに221系電車を開発したのは近鉄系列の近畿車輛で、この電車で儲けたかわりに親会社の近鉄は運賃収入を減らすという、どえらい事態になったのでした。



 JRは追い討ちをかけるように、1995年、新快速に223系1000番台を投入。最高時速130キロ運転が可能になりました。
 時速130キロ、全国の在来線の特急と較べてもかなり速い方のスピードです。
 これには阪急だけでなく、京阪、阪神など他の私鉄も多大な影響を受けることになるのでした。

 

 by きりん


 さらにつづく


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