地元の阪急宝塚線はカーブが多い。
明治末から大正の初めに開業した私鉄の路線の多くは、始発から終点に向かってまっすぐ線路を敷く、というわけにはいかなかった。
できるだけ多くの乗客を確保するために、沿線の町や集落を経由する。でもそのために線路はクネクネと曲がってしまう。
さらに沿線に線路を敷きにくい地形があると、そこを回避するからさらにクネクネしてしまう。
阪急宝塚線や、同時期に開業した京阪本線、ちょっと古い阪神本線などがその例にあたる。
表題の「カーブ式会社」というのは、京阪電車がやたらカーブが多いので、「京阪電鉄カーブ式会社」と呼ばれてたことにちなんでおります。
そういう路線で、カーブをからめて写真を撮りました。長い前フリや。
やってきたのは阪急宝塚線の服部駅の近く。家から歩いて来られる。
曽根駅を通過して、服部駅へ向かってぐぐーっと方向を変えるところ。
電車の正面を押さえつつ、側面も写してしまうのが曲線区間のおもしろさ。
ところ変わって、同じく阪急の千里線、豊津駅と関大前駅の間。
この写真は豊津駅のプラットホームから撮影。
線路沿いに関大前へ向かって、関西大学付属第一高校の端っこの踏切から。
千里線の豊津から南千里にかけて、谷筋に沿って線路が敷かれている。
中でも豊津-関大前間は上の川に沿って複雑に曲がりくねり、勾配もそこそこきつい。
ゆえに制限速度は35km/h。ゆっくり走ります。
同じ地点から逆方向を見る。
天気予報では午後から晴れると言ってたのに、全くの期待はずれ。
でも晴れてたらこの方向は逆光になるけど、今日はそれなりに写る。
宝塚線も千里線も、開業当時は小型の電車が1、2両でコトコト走ってた路線だった。
それが今は大きな電車が何両も連なって走ってる。
発展とはこういうことなのですね。
さて、クネクネ走る郊外電車だが、大正時代になって、それまでと違うコンセプトの路線が登場する。阪急の神戸線だ。
大阪と神戸を、とにかく真っ直ぐ線路を敷いて、阪神間を最く走って乗客を確保しようとした。
だから人の住んでいない所を突っ走った。「
綺麗で早うてガラアキ…」というのが開業当時のキャッチフレーズだった。
でも人が住んでいないのなら、住まわせれば乗客が増える。
既に阪急(当時は箕面有馬電軌という社名だった)は宝塚線沿線に分譲住宅地を作って成功していた。その手法で神戸線沿線の宅地開発を進めて乗客を増やしていった。
ものの見方、考え方を変えてみるのも大事なことですね。
by きりん