2007年10月31日
伝説の名車
ブログ教室の前に、阪急正雀工場で行われた「秋の阪急レールウェイフェスティバル2007」を覗いてきました。

毎回テーマを決めて車両の展示が行われる。今回は「P-6 ・ 80周年」がテーマ。

P-6というのは左の電車。
P-6形ともデイ100形とも言われる。
阪急京都線の前身、新京阪鉄道が開業する時に造られた、当時としては超高性能の電車。
いかつく重い車体に大出力モーターを積んで、天神橋駅(現在の阪急千里線天神橋筋六丁目駅)と京阪京都駅(現在の阪急京都線大宮駅)の間を最速34分で走った。
私はこの電車を、「伝説の名車」と呼んでいる。

その伝説とは、
超特急「燕」は国鉄…当時は鉄道省と言ったけど…がその威信をかけて東京-神戸間に走らせた日本最速の列車だった。

以前にも書いたけど、高槻から大阪・京都府境の山崎のあたりは平地が狭いので、
東海道線と新京阪線(現在の阪急京都線)は、かなり近い距離で平行に走っている。この区間で超特急「燕」とP-6が闘った。
←阪急の車内から東海道線を見るとこんな感じ。

この話は目撃談もあるし異論もあるので、追い抜き追い越しの真偽をどうこう語るつもりはない。
ただ、国家の威信を背負ってる花形特急列車を、一民間企業の電車が追い抜くというのは、いかにもオオサカジンが好む痛快な話題ではある。
時は移り、特急「つばめ」は九州の南方を走る列車の名前になってしまった。
P-6は阪急に引き継がれ、京都線・千里線を走り回って1973年に引退する。
先日、かつてのぶっちぎりと同じ区間で阪急6300系の通勤特急に乗ってたら、東海道線の普通電車に追い越されてしまった。


いっしょに写っている電車もご紹介しときましょう。
右の電車は阪急900形。
神戸線用の電車。
P-6よりも少し新しい。
新しいということは技術も進んでいる。
P-6より力が強い。
車体も軽くて凸凹が少ない。
こちらの伝説は、
阪神電車との企業グループ同志の熾烈な競争
なのだけれどエピソードが多すぎて書ききれません。
それがまさか同じ系列の会社になろうとは…。
で、最後の伝説。
5月と10月のレールウェイフェスティバルの時にはこの2両を繋いで体験乗車を行っている。
工場の中を往復するだけなのでスピードは出ないけれど、今の電車とはだいぶ違う乗り心地を味わうことができる。
興味のある方は次の機会にぜひどうぞ。
by きりん

毎回テーマを決めて車両の展示が行われる。今回は「P-6 ・ 80周年」がテーマ。

P-6というのは左の電車。
P-6形ともデイ100形とも言われる。
阪急京都線の前身、新京阪鉄道が開業する時に造られた、当時としては超高性能の電車。
いかつく重い車体に大出力モーターを積んで、天神橋駅(現在の阪急千里線天神橋筋六丁目駅)と京阪京都駅(現在の阪急京都線大宮駅)の間を最速34分で走った。
私はこの電車を、「伝説の名車」と呼んでいる。

その伝説とは、
国鉄の超特急「燕」をぶっちぎった!!
というのである。
超特急「燕」は国鉄…当時は鉄道省と言ったけど…がその威信をかけて東京-神戸間に走らせた日本最速の列車だった。

以前にも書いたけど、高槻から大阪・京都府境の山崎のあたりは平地が狭いので、
東海道線と新京阪線(現在の阪急京都線)は、かなり近い距離で平行に走っている。この区間で超特急「燕」とP-6が闘った。
←阪急の車内から東海道線を見るとこんな感じ。

この話は目撃談もあるし異論もあるので、追い抜き追い越しの真偽をどうこう語るつもりはない。
ただ、国家の威信を背負ってる花形特急列車を、一民間企業の電車が追い抜くというのは、いかにもオオサカジンが好む痛快な話題ではある。
時は移り、特急「つばめ」は九州の南方を走る列車の名前になってしまった。
P-6は阪急に引き継がれ、京都線・千里線を走り回って1973年に引退する。
先日、かつてのぶっちぎりと同じ区間で阪急6300系の通勤特急に乗ってたら、東海道線の普通電車に追い越されてしまった。



いっしょに写っている電車もご紹介しときましょう。
右の電車は阪急900形。
神戸線用の電車。
P-6よりも少し新しい。
新しいということは技術も進んでいる。
P-6より力が強い。
車体も軽くて凸凹が少ない。
こちらの伝説は、
阪神電車との企業グループ同志の熾烈な競争
なのだけれどエピソードが多すぎて書ききれません。
それがまさか同じ系列の会社になろうとは…。
で、最後の伝説。
80年前の電車がまだ走る!!
しかも乗れる!!!
5月と10月のレールウェイフェスティバルの時にはこの2両を繋いで体験乗車を行っている。
工場の中を往復するだけなのでスピードは出ないけれど、今の電車とはだいぶ違う乗り心地を味わうことができる。
興味のある方は次の機会にぜひどうぞ。
by きりん

阪急電車第1号
ふるいでんしゃ【松屋きりん亭 〜ぼちぼちですニャ】at 2009年03月04日 16:09
阪急の保存電車
電車の骨董品【松屋きりん亭 〜ぼちぼちですニャ】at 2009年03月04日 16:09
阪急保存車両の体験乗車
体験乗車【松屋きりん亭 〜ぼちぼちですニャ】at 2009年03月04日 16:10

こんどから誘って。
Posted by あほん at 2007年11月01日 11:24
あほんさん
5月にあるのでお知らせします。
5月にあるのでお知らせします。
Posted by きりん at 2007年11月01日 17:59
きりんさん、はじめまして。
そやけど、P-6、懐かしいなぁ。実は僕は、かつてP-6の急行乗ったことありますねん、。しかもかぶりつきで!当時はおそらく幼稚園年長組位の歳やってんけど、大山崎駅通過して、下り勾配駆け下りて、JR(もちろん、当時は国鉄)のガードくぐるシーンをはっきり覚えとるし、釣り掛けモーターの轟音もしっかり耳に残っとる!
もちろん、その時はP-6なんて呼び方どころか、専門的なことは何もわからんかってんけど、子供心なりに、2300系と比べてもスピード感があって‘これ、すごい電車やなぁ’やなんて、えらい感動したのをよう覚えてます。
それにしても、正雀に保存してるのは聞いてたけど、なんと自走できるとは知らなんだ。また機会があったら見にいきます。
そやけど、P-6、懐かしいなぁ。実は僕は、かつてP-6の急行乗ったことありますねん、。しかもかぶりつきで!当時はおそらく幼稚園年長組位の歳やってんけど、大山崎駅通過して、下り勾配駆け下りて、JR(もちろん、当時は国鉄)のガードくぐるシーンをはっきり覚えとるし、釣り掛けモーターの轟音もしっかり耳に残っとる!
もちろん、その時はP-6なんて呼び方どころか、専門的なことは何もわからんかってんけど、子供心なりに、2300系と比べてもスピード感があって‘これ、すごい電車やなぁ’やなんて、えらい感動したのをよう覚えてます。
それにしても、正雀に保存してるのは聞いてたけど、なんと自走できるとは知らなんだ。また機会があったら見にいきます。
Posted by チャリダーRYO
at 2007年11月06日 22:36

チャリダーRYOさん
いらっしゃいませ。
私は千里山なので、もっぱら千里線をのんびり走る姿が印象強いです。
京都へ行く時は無理やりでも2800系に乗るのが楽しみでしたし。
大山崎の勾配を駆け下りるなんて、まさに伝説の時代を髣髴させる姿ですね。
P.S.
私も元チャリダーです。短距離ですけど。
いらっしゃいませ。
私は千里山なので、もっぱら千里線をのんびり走る姿が印象強いです。
京都へ行く時は無理やりでも2800系に乗るのが楽しみでしたし。
大山崎の勾配を駆け下りるなんて、まさに伝説の時代を髣髴させる姿ですね。
P.S.
私も元チャリダーです。短距離ですけど。
Posted by きりん
at 2007年11月06日 23:05
